ちょっと前の事になりますが、おフランスの
Côté Gamersからマスターシステムのカートリッジが届きました。
名をMecha-8(メカエイト)と申す。元をたどると2011年にMSXのプログラミングコンテストにて作成されたタイトルで、2014年に改良版がカートリッジでリリースされ、その後コレコビジョンにも移植された割と息の長いタイトル。
マスターシステム向けには2017年にROMファイルが9.90ドル(
The nanochess' storeの上から5つ目)でリリースされ、それが今年になってパッケージ化されたという奇特な作品。
パッケージ側面から後面は海外マスターシステムソフト恒例の格子状デザインなのでコレクションと並べても違和感の出にくいデザイン。まぁマスターシステムタイトルでもモータルコンバットなんかは格子デザインでないカラフルなパッケージなので、それらとその他多数の白背景黒格子パッケージの境目に挟むとちょうどよくなるんじゃないかとかクソどうでもいいことを思ったり。
パッケージを開封すると真っ白なカートリッジに目を引かれます。
内容物はフルカラーの取説とカートリッジとオーソドックス。
箱は若干つぶれてしまってました(右上の部分がちょっちへこんでます)悲し…。
オーストラリアのマスターシステムソフトは銀色なんだっけ。
欧州、豪州、Mecha-8と並べてみたいですね。
ラベルの質はインクジェットプリンタで出力した感じ。結構手作業みたいですね。
生産本数も少ないみたく、もう買えません。滑り込みセーフ。
同人マスターシステムソフトにありがち(言うても同人SMSカートリッジがそんなないけど)なカートリッジ上部のフタ。恐らくMaster Everdriveのカートリッジ金型を流用してるので元はSDカード差込口なんでしょう。
2MINDSさんで購入した3本もフタがついていました。
そういえば2mindsさんもフランスでしたね。さすがマスターシステム2にRGB出力(SCART端子)がついている国。
多分Collectorvisionさんから出た
Sydney Hunter and the Sacred Tribeだけじゃないですかねフタが付いていないのは。最もアレは中古のカートリッジシェルを流用しているからなんですが。
付属の取説はマスターシステムでは珍しくフルカラー。紙質も悪くありませんが運送の関係かめちゃくちゃヨレています。表紙に結構大きいスリキズもあり、まぁ海外製品だなと。
操作説明のほかにメイキングやトリビアなども載っています。まぁ英語読めないんですけども。
英語、フランス語、ドイツ語の3か国語で載ってるのは親切だと思います。
マスターシステム引っ張り出すのが面倒なのでMEGA SGで。
難易度は3段階あります。下に行くほど難しい。
FM音源が鳴らせる環境だと右上にFMって出るのが地味に親切設計。
ゲームとしてはMSX版ザナックの影響下の高速縦スクロールシューティングです。
ノーマルモードで遊んだ感じパワーアップと体力回復アイテムが大量に出てくるのでボス戦以外は苦戦しづらい結構大味な調整。
ショットのパワーが3段階、スピードも3段階アイテムでパワーアップし、ダメージを受けると片方1段階下がるという感じ。パワーが2以上でもスピードが2以上あればスピードが優先的にパワーダウンします。最低状態の自機はスピードがかなり遅く弾避けし辛いのでスピード最大で出来るだけ被弾しないようにしたいところ。逆に言うとパワーが最大でもスピードが最低だと弾が避けれず速攻でクソザコナメクジと化します。
アイテムの出現はかなりばらついてる印象でスピードは出るときは5個とか出る癖欲しい時に全然出ないのが結構つらあじ。でも体力回復アイテムは結構な頻度で出るので死ににくいです。運が悪いと武装最弱激遅状態でズルズル生き延びる事態にもなりかねませんが。
ある意味、残機が20以上あるけどゲーム後半でミスって最弱状態で立て直せずズルズル死ぬザナックや初代アレスタみがあります。
でも最強状態だと敵をボンボン壊していけるのもザナック譲りな感じもあり、決してつまらないゲームではありません。人にオススメできるかと言われるとマスターシステムユーザーかコンパイルシュー好きにしかオススメしづらいですが。。。
グラフィックは正直MSX1に毛が生えた程度の差しかありません。色数はちょっと増えていますが、マスターシステムならもっと出来るでしょ!と思ってしまいます(手元のPower Strike IIを見ながら)デモシーンの一枚絵なんかはMSX1と同等のクオリティしか出ておらず、ここも残念なところ。
なんだかんだやいのやいの言いつつもXE-1ST2つないでノーマルモードクリアまで行きました。
結論を言えば面白かったです。カートリッジ…はもう買えませんが、ゲームのROMファイルは9.90ドルで買えますので気になった方はチャレンジしてみて下さい。
ちなみに…カートリッジは51ユーロでしたが、
Côté Gamersさんは日本に発送してくれないので輸入代行業者に頼みました。円安の影響もあり総額はなんと
16,380円でした。やばいね。